NYのペット事情

こんにちは。

 

私は無類の猫好きで、今の御時世では大きな声で言えませんが実家では子供の頃から野良猫がひっきりなしに家に来ていました。

26歳で上京してから、なんとお向かいの一軒家で猫が放し飼い(しかもファミリー)されていて覗き放題、なんなら隠れて餌をあげすぎて巨猫化、、結婚後は近くに猫シェルターがあって毎週覗き見、さらにマンションの3階なのにどこかの飼い猫たちのパトロールコースのようでベランダには数匹の猫が通るという猫に恵まれた生活でした。

 

しかし、NYは野良猫が見つかるとすぐに保護されてしまいます。

冬は雪が積もるNYにとってそれはいいことなのですが、そのせいで全く猫がいません。

お散歩中の犬だらけです(犬も好きですけど)。

ちょうど住んでいるマンションの斜向いがドッグホテルで、毎日ニヤニヤ覗きながら出勤しています。ロングアイランドシティには大げさじゃなく1/3以上の世帯で犬を飼っているんじゃないかと思うくらい犬がいますね。

 

さて、野良猫、野良犬のいないNYでは、それでも飼い主の事情で飼えなくなってしまったり新たに産まれて困った里親探し中の犬猫がいます。

ペットショップ(といってもグッズと犬猫以外の動物売り場)大手の「Petco」では犬猫のシェルターがあります。そこで気に入った猫をアダプションすることができるんです。

専業主婦(インターンだけど)で家にいる時間が長くなった今、野良猫がいない今、冬は寒すぎて家にこもりがちになる今こそ猫を飼うベストタイミングだ!!!と思い、主人の私への配慮もあってPetcoへ連れて行ってもらいました。

私は世間で好まれる美猫さんより、不細工なおっさん系猫のほうが好きなので

「一番ブスで大きくて引き取り手がなさそうな猫にしよう、ただし元気いっぱいなヤンチャ君を除く。」というルールの元臨みました。

 

さてこちらがPetco アッパーイーストにある店鋪です。

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奥の方に檻に入った猫さんたちが10匹程度いました。

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写真がないのが心残りなのですが、日本でこんな綺麗な柄や色の猫絶対野良じゃない!!というような薄いグレーや長毛種など本当に美しくて可愛い猫さんばかりで、逆に私の心に刺さるようなブス猫がいませんでした。

 

アダプションはボランティアの方々が運営していて、最初に書類審査(しかも3名の保証人の条件つき)、その後家に行って環境確認、それが受かってから譲渡という流れで日本同様けっこう厳しいです。

ということで難しい英語の書類を主人にまかせてどの猫さんと気持ちが通じ合えるか吟味していたところ、このメス猫さんがなんとなく運命を感じました。でもなんかこうぼんやりとです。

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名前が先についていて、「Kati」と書いてありました。「ケイティ」なのか「カティ」なのか夫婦とも何故か呼びにくくてしょうがなくて主人が「ちちぼんにしよう」とひどいあだ名を考えたため、彼女は私達の中ではちちぼんとなりました(意味は見ての通り)。どうやらどこかで赤ちゃんを産んだけど育児放棄してフラフラしていたそうです。なので母乳が溜まってパンパンでした。かわいそうに…いやひどいのか…。とにかく不幸には変わりありません。

 

ということで一応ちちぼんを希望してるけど、審査中に他の人がアダプションするかもしれないけどそしたらごめんねということで、それは承諾して帰りました。

 

あ〜ついに我が家に猫がやってくる♡

と夢見て数週間、、、

 

 

全く音沙汰がありません。

 

正直、その場にいたときにちちぼんにそこまでの魅力を感じなかったのですが、待っている間に私のちちぼんへの愛情が募り、運命の子だったんだとさえ思うくらいになってしまいました。

それでも一ヶ月待って催促のメールをしても返事が来ず、仕方なくもう一度Petcoへ。

ちちぼんはまだいました。でも、私と全く目を合わせようとしてくれませんでした。

勝手にフラレたんだ、と悲しさでいっぱいになりました。

肝心な書類についてはボランティアの人が前回と違うため話が通じず、ただ書類自体の不備で不合格になる内容ではないと言われたので、結局やり直して今度は電話を貰うことにしました。

 

 

そして、また電話が全くきません・・・。

あの組織は一体何なのだろうか。猫達は幸せになれるのか、疑問でいっぱいです。

 

さて、ちちぼんにもPetcoにもフラレた私は今度はFosterという制度の登録をしに行ってきました。Fosterとは病気や老猫、妊娠中や赤ちゃん産みたての親子など、なんかしら「訳あり」の子を1ヶ月程度預かる制度です。ただ、そのお世話中に気に入ったらそのまま飼うのもOK、病院代やなんと餌代までも全てが無料です。

NYでは人だけでなく動物の医療費がとても高いと聞いているので、病気の猫だとしてもそれならありがたいということで快諾しました。

Foster制度のときはちゃんと1時間の説明会があって飼料も配布されて、書類審査の合格通知も見事Getしました。

ただ、猫が来ません…。

インターンの同僚にその話をしたら、その人もFoster登録したけど2年も経ったよと言われました…。

 

それからは街を歩いてPetcoを見つけては運命の子を探す日々です。

私が猫さんを飼える日は訪れるのか、帰国が先か…。

 

ともやもやしている最中で、大好きなお友達が日本から素敵な小包みを送ってくれました♡

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 しばらくはこれを元によその子の猫さんで癒やされようと思います。

 

P.S. 先程ロウアーマンハッタンで銃撃がありました。ちょうどその時ロウアーマンハッタンに遊びに行ってたんですが、幸い銃声も聞こえませんでした。おそらく西側の方だと思います。亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。そして、私は一般人に銃所持が許される世界にNOと言いたい。

 

それではまた。