NYに来たらやりたかったこと 〜草間彌生っぽい絵を描く
こんにちは。
渡米するとともに仕事を退職することになり、時間のある専業主婦になることで、いくつか渡米後のTodo Listを考えていました。
その中で一番最初にやりたかったことが「草間彌生っぽい絵を描く」ということです。
草間彌生さんは説明するまでもなく世界的に有名になった水玉大好きマダム(失礼)で、子供の頃からあのぶっ飛んだ雰囲気が大好きだったのですが、渡米直前に草間彌生展に行き、その作品の迫力に圧倒されてしまいました。
その中でも、撮影NGの場所に、2mは高さがありそうな大きな作品で赤いキャンバスにひたすら鱗模様を白で描かれた作品にすごく胸を打たれたんです。
それとともに、じーーーーっと絵を見て
「これ、描けるんじゃね?」と心の中で思ってしまいました。
ポスターでもこんな大きさのは売ってないだろうし、油絵特有のボテッとした立体感が好きだし、これはもう自分で描くしかない!と思ってしまいました。
ただバカなことに作品の名前を忘れてしまい、検索しても水玉ばかりでちょっと似た絵しか出てこなかったので、本当に記憶を辿って描いてみました。
まず、画材道具を揃えるのにあの大きなキャンバスを自分で作りたいと思ったのですが、美大出身の義姉に止められ、仕方なく既製品を探しに画材屋へ。
NYって美術館が多いしアートのイメージが強いのに、画材屋ってすごく少ないんです。
日本なら世界堂だけでなく文房具屋やLoftやハンズなど結構手に入るのに、NYで買うなら「Blick Art Material」だけです。
美術系の専門学生に聞いても、そこか大学の専門店しかないそうです。
さて、とりあえず何を買えばいいかも分からないので店員さんにたどたどしい片言で
「油絵を描きたい、何も持ってない、大きいやつ運んで」
という内容を伝えましたが、デリバリーはものすごく高くつくから自分で持って帰れと言われてしまいました。
お店はマンハッタンの中心地でメトロに乗らなければ帰れないため、仕方なく持ち帰れるサイズのものを購入。あとは油絵の具と筆を二種類。
イーゼルは高いだろうし一回描いたら使わないからいらない、ということで購入したものがこちら。
あ、パレット買うの忘れた…。ということで、サラダが入っていたパックを再利用。
とりあえず全面に赤を塗ってみました。
うん、いいじゃん。下向き過ぎて貧血&首こりするけど。これで明日鱗を描いて出来上がりだな、意外と初めてにしてはアートっぽくなったな。とご満悦。
そして次の日、
全然乾いてない。
次の日。
全然乾いてない。
次の次の日。
うそ、まだ全然乾いてない。。
知りませんでした。油絵って全然乾かないんですね。
義姉によると、油絵はものすごく待って待ってゆっくり作り上げるものなんだそうです。結局乾くのに1週間かかりました。
そして地道に鱗を描く。これがとても楽しくて、一気に書きましたが3時間以上かかりました。
2枚の写真しか撮ってなかった。実は、やっぱり大きさに全然満足できないのと、仕上がりが思ったより赤くなくて白と赤を逆転させてもう一枚描いてみました(右)。
今度は並べてみると左のほうがやっぱり良かったなぁと思いました(草間さんは左のほうです)。
で、結局これの黒バージョンも描いてしまいました。
調子に乗ってハロウィンのかぼちゃに水玉まで描く始末・・・。
かぼちゃは筆で水玉が描きにくくてマニキュアで描いてみました。ただこれはパクリに拍車がかかりすぎてもうやめようと思いました。
結局油絵って意外と初心者でも描けるんだけど、とにかく乾かす間触れないから子供とか猫とかいる家庭では描けないな、と思いました。
猫が来るからとおもって急いで4枚描いたんですけどね…。
ちなみに写真のソファは7月に来た週にすぐ買って、到着まで5週間と言われていたのですが待てど待てど来ず、結局10月中旬にやってきました…。ほんとアメリカってさぁ〜〜日本だったら怒るけど、アメリカだからなんか諦めちゃうんですよね。それでも送料だけ無料にしてくれました。
このソファ、クイーンサイズのベッドになるんです。
みなさん、いつでも泊まれますよ!!もう寒いので暖かくなったら来てください〜。
最後に、気合い入り過ぎで夜道が怖かったハロウィンのディスプレイをお届けします。
こうやってイベントを最高に楽しんでるってアメリカ人の良いところですね。
それではまた。